株式会社オルチェ人間情報技研は、ポーラ化成工業株式会社と共同で、可視光カメラの映像から発汗状態を推定する新技術について特許を出願いたしました。

本技術は、一般的なカメラで撮影した顔画像より、ごく初期の微小な汗粒から運動後などに見られる大きな汗粒まで、大小問わず発汗の状態を検出・定量化できる点に特徴があります。これにより、特殊な機器を用いることなく、発汗の変化を客観的に把握できる可能性が広がります。

本技術は、当社が進めている顔色の微細変化から深部体温を推定する研究（熱中症プロジェクト）の成果を発展させたもので、肌色変化と発汗を組み合わせて解析することで、暑熱ストレスの兆候をより早期かつ多角的に捉えるための基盤技術となります。
オルチェでは、表情・肌色・発汗など複数の生体指標を統合するマルチモーダル解析技術の研究を推進しており、本技術もその中心的な要素のひとつです。

今後は、深部体温推定モデルとの統合や実環境下での検証を通じて、スポーツ現場、屋外作業、教育・介護領域などに貢献する非接触型の暑熱リスクモニタリング技術の社会実装を目指してまいります。

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